しーまブログ 日記/一般奄美大島 ブログがホームページに!しーま新機能のお知らせ! さばくる~イベント情報受付中!~

2012年08月14日

大島紬の「加工」

南です。

今日は大島紬の「加工」について
一言で加工といってもさまざまな工程があります。
締めばた前の糸くりや整経などもありますがここでは泥染め後(色入り泥大島の場合)について説明します。

まず泥染めが終わったムシロ(柄になる糸)は油じゃといって加工しやすいよう、特殊な液に漬けて糸をスベスベで柔らかい状態にします。
色を入れるところに印をつけ、その部分の綿糸をとります。
【目やぶり】(部分解き)
大島紬の「加工」
水洗いをして乾燥させたのち、綿糸を取ったところに色を入れていきます。
昔は皿に染料を入れヘラをつけて糸にすりこんでいたそうですが、現在は油さしに注射針をつけたポンプを作り、ペーパーナイフ等で刷り込み染色をしていきます。
大島紬の「加工」
現在はなかなか注射針が手に入らないので大事に大事に使ってます(笑)

色が入れ終わると蒸気を当て染料を定着させて水洗い。
乾燥した後残った綿糸をすべてほどき絹糸だけの状態にしていきます。
【ばらさき】(全解き)
大島紬の「加工」
かなり泥ほこりがでるのでばらさきした日は鼻の穴が真っ黒にicon103

あげわくという作業で枠に繰って水洗い。
まだ続きます。

のり張り作業で固めた分の糸(ここでは16本の糸)を1本づつ分けて順番に並べて薄のりをつける作業です。
【仕上げ】(疋分け)
大島紬の「加工」

1疋(2反)分ずつ分けた糸を板に巻いていきます。
【板巻】
大島紬の「加工」

ここまでは縦の絣糸の準備ができた状態です。
別に縦の無地糸の準備・ヨコ糸の絣糸と無地糸も準備します。(長くなるのでここでは説明いたしませんicon10

織り工さん、お待ちかねです。
次回いよいよ「はたおり」お楽しみにface01


同じカテゴリー(大島紬)の記事画像
大産地まつり クイズラリー開催します!
ロンドン五輪をテーマに
大島紬の「はた織り」
締め機(しめばた)
大島紬の「泥染め」
大島紬の「テ-チ木染め」
同じカテゴリー(大島紬)の記事
 大産地まつり クイズラリー開催します! (2013-10-12 01:53)
 ロンドン五輪をテーマに (2012-08-21 20:11)
 大島紬の「はた織り」 (2012-08-20 20:03)
 締め機(しめばた) (2012-08-10 17:33)
 大島紬の「泥染め」 (2012-08-10 16:38)
 大島紬の「テ-チ木染め」 (2012-08-09 13:32)

Posted by TSUMUGI-SEINENBU  at 23:12 │Comments(0)大島紬

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
大島紬の「加工」
    コメント(0)